数ある格安SIMの中でも、特に個性的で「結局、どっちがお得なの?」と分かりにくいのが、私が愛用する「mineo」と、auのオンライン専用プラン「povo 2.0」ではないでしょうか。
料金体系も、サービスの考え方も全く違うこの2つ。
ネットで比較記事を読んでも、結局自分はどちらを選ぶべきか、よく分からなかった経験はありませんか?
この記事では、料金やスペックの単純な比較ではなく、あなたの「スマホの使い方(ライフスタイル)」に焦点を当て、どちらがあなたにとっての「最適解」なのかを、7年半の経験から解き明かします。
- mineoとpovo 2.0の、根本的なサービス内容の違い(水道 vs ペットボトル水)
- 「月3GB」と「月20GB」を使った場合の、具体的な料金シミュレーション
- あなたの使い方に合った「最適解」と、上級者向けのデュアルSIM活用術
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【結論】mineoとpovo2.0は全く違う存在
細かい比較の前に、まず結論から。
この2つのサービスは、コンセプトが全く違います。
例えるなら「水道」と「ペットボトルの水」ほど、根本的に違う存在です。
- mineoは…『水道』のようなサービス
月額料金を支払うことで、いつでも安心して蛇口をひねれる(=通信できる)存在。毎日の生活に欠かせないインフラです。 - povo 2.0は…『ペットボトルの水』のようなサービス
基本料金0円で、喉が渇いた時(=通信が必要な時)に、お店(アプリ)に行って必要な分だけ購入(トッピング)する。普段はあまり水を飲まない人向けの存在です。
あなたが「水道」と「ペットボトル水」のどちらを求めるかで、選ぶべきサービスは自ずと決まります。
5つのポイントで徹底比較!mineo vs povo 2.0
ここでは、5つのポイントでmineoとpovo2.0を比較してみます。
比較ポイント | mineo(水道) | povo 2.0(ペットボトル水) |
---|---|---|
1. 料金の考え方 | 月額制(マイピタ/マイそく) | 都度課金制(0円ベース+トッピング) |
2. データ通信 | 毎日コンスタントに使う人向け 繰り越しや家族シェアが得意 | 使う日と使わない日が極端な人向け データシェアは不可 |
3. 通信速度 | 安定しているが昼に遅くなる弱点あり | トッピング購入時は高速 (au本家と同じ品質) |
4. お得な独自機能 | コミュニティ機能(マイネ王、ゆずるね。) | ギガ活(au PAY利用でギガが貯まる) |
5. サポート体制 | チャット、電話、マイネ王 | オンラインチャットのみ |
povo2.0は基本料金が0円で必要に応じてパケット(ギガ)を購入するというユニークな仕組みです。
auが手掛けるサービスなので通信品質もよく、au関連サービスとの相性も◎です。
mineoはギガの繰り越しやパケットシェアなど、パケットのやりくりに秀でています。
【料金比較】使い方別!3GBと20GBで比較すると、真実が見える
「mineoとpovo2.0は結局、どっちが安いの?」という疑問に答えるため、最も契約者が多い「月3GB」と「月20GB」の2つのケースで、料金を徹底比較してみましょう。
「3GB対決」ではpovoに軍配。でも、それが全てじゃない!
まず、最も競争が激しい「月3GB」で比較すると、正直に言ってpovo 2.0に軍配が上がります。
mineo | povo2.0 |
---|---|
1,518円 (5GBプランを契約) | 990円 (データ追加3GB(30日間)) |
mineoには3GBプランがないため、5GBプランを選ぶ必要があります。
自宅のWi-Fiがメインで、たまに外出先で少し使う、という方にはpovo 2.0が非常に魅力的です。
この結果だけ見ると、「ライトユーザーはpovoを選ぶべき」となりますよね。 しかし、ここからがmineoの真骨頂です。
mineoの真価は「使い方」の組み合わせにある
mineoには、povoにはない魔法のオプション「パケット放題 Plus」(月額385円)があります。
これを5GBプラン(1,518円)に組み合わせるとどうなるでしょう?
合計月額1,903円で、『高速通信は5GBまで使え、さらにSNSや標準画質の動画、音楽などはデータ無制限』という、全く新しいサービスに生まれ変わるのです。
月990円で3GBきっかり使うpovoと、月1,903円で5GB+α(SNSなど使い放題)のmineo。あなたのスマホの使い方にとって、本当に価値があるのはどちらですか?

この「単純なギガ数では測れない価値」が、mineoのプラン選びの面白いところなんです。
20GBだと料金はほぼ互角!使い勝手の良し悪しが評価を分ける!
次に20GBを比較してみましょう。
mineo (マイピタ) | povo 2.0 |
---|---|
2,178円(定額) | 約2,163円 (60GB(90日間)トッピングを 1ヶ月あたりに換算) |
料金は驚くほど互角です。
こうなると、判断基準は料金以外の「使い勝手」になります。
mineo: 毎月定額で20GB使え、余ったデータは翌月に繰り越せたり、家族に分け与えたりできる。
povo 2.0: 3ヶ月ごとに6,490円のトッピングを購入する手間がかかる。繰り越しやデータシェアはできない。

この結果、面白いですよね!
私は「毎月コンスタントに20GB近く使うなら、料金がほぼ同じで、繰り越しや家族シェアもできるmineoの方が、総合的な満足度は高くなる」と考えています。
【使い方別】あなたにとっての「最適解」はこっち!
ここまでの比較を踏まえて、あなたがどちらを選ぶべきか、具体的な人物像を交えて解説します。
mineoが最適解になる人
Wi-Fiがない場所でも、毎日安定してスマホを使いたい人
mineoは、月額料金さえ払えば常に一定の通信が約束されています。
外出先でSNSを見たり、地図を使ったり、毎日コンスタントに通信をする必要があるなら、間違いなく「水道」であるmineoが最適です。
家族でパケットを分け合って、通信費を最適化したいパパ・ママ
データを分け合える「パケットギフト」はmineoだけの宝物です。

家族全体の通信費を賢く節約したいご家庭には、mineoが最高の選択肢となります。
コミュニティで、他のユーザーと交流したい人
困ったときにユーザー同士で助け合える「マイネ王」の存在は、格安SIM初心者にとって大きな安心材料です。

サポート体制を重視するなら、mineoが向いています。
povo 2.0が最適解になる人
ほとんどの時間をWi-Fi環境で過ごし、外出時のデータは少しでいい人
「外出先ではLINEの確認くらいしかしない」「緊急時の連絡用」といった方なら、普段は0円で維持し、たまに必要な時だけデータトッピングを買うpovo 2.0が、最強の節約プランになります。
サブ回線として、通信障害に備えたい人
メイン回線(例えばドコモ回線のmineo)が万が一繋がらなくなった時のために、0円で維持できるau回線のpovo 2.0を「お守り」として契約しておくのは、非常に賢い使い方です。
「ギガ活」を使いこなせる、au PAYユーザーの人
日常の買い物をau PAYで行うことで、ギガをどんどん貯められる「ギガ活」を使いこなせる人にとっては、povo 2.0は最高の選択肢になり得ます。
【上級編】最強の組み合わせ「mineoとpovoのデュアルSIM」という最終奥義
もう一つご紹介しておきたいのが、「mineoとpovoのデュアルSIM」運用。
実は、究極のスマホ達人が行き着くのが、この「2枚のSIMを1台のスマホに入れて、良いとこ取りをする」というデュアルSIM運用なんです。
具体的な組み合わせはこうです。
- メインSIM:mineo「マイそく(スタンダード)」(月額990円)
平日お昼以外の、ほとんどの時間を1.5Mbpsで使い放題にします。 - サブSIM:povo 2.0(月額0円)
mineoが遅くなる平日お昼や、高速通信が必要な時だけ、povoの「データ使い放題(24時間330円)」などをトッピングして使います。
この方法なら、月額1,000〜2,000円程度で、あらゆる状況に対応できる「最強のスマホ」が完成します。

povo2.0が月額の基本料が無料だからこそできる、最強の組み合わせです。
まとめ
- 毎日安心して使いたいなら → 『水道』のmineo
- 必要な時だけ賢く使いたいなら → 『ペットボトル水』のpovo 2.0
- 究極の節約と利便性を求めるなら → 2つの「デュアルSIM」運用
mineoとpovo2.0はどちらも素晴らしいサービスです。

ぜひ、あなたのライフスタイルに合った「最適解」を見つけてくださいね。
こんにちは!
mineoを使い続けて7年半!4人家族のパパ こた です!